こんにちは!デイビッドです。
またしても、はやぶさ2が、やってのけました。
小惑星への人工クレーター生成。
クレーター生成のメカニズムの解明に役立つと考えられています。
SCIとは、Small Carry-on Impactorの略で、銅でできた円盤物体を火薬による爆破で発射し、弾丸を形成するというもの。
まず、爆破物をミッション機器で持っていくというのも、ほぼ前例のないことですし、それを天体に衝突させるなんて、ぶっ飛んでます。という感想を抱くのが普通でしょう笑
もちろん、ただ、かっこいいからという理由で持って行ったわけではありません。
人工的なクレーターを作る。なんでこんなことする必要があるのでしょうか。
今回のはやぶさ2のミッションからいえば、探査対象である、リュウグウの物質的な情報を得ることはまず第一の課題な訳です。
その点で、タッチダウンでの取得試料の分析と併せて、今回のSCI運用で、
- リュウグウ表層の強度を調べる
- 表面の変化の様子から、内部構造を理解する。
ということ。
また、
形成したクレーター近くを調べることで、
- リュウグウ内部(表層下)の物質についても調べる。
また、小惑星などの天体においての、
クレーター形成過程を理解する。
すなわち、天体衝突科学に知見を与えることにもなるでしょう。
これについて少し補足。
近年スペースガードと呼ばれる分野が盛り上がっています。
これは、地球に衝突しそうな、小惑星などの天体の軌道を変えたり、あるいは、破壊したりするといったことが含まれます。
このスペースガードの観点からも、小惑星に弾丸を打ち付けるという試みは技術実証的な面から言って非常に貴重な情報を与えてくれる。
ざっとこういった意味があるんですね。
で、今回、このクレーターの形成に、成功したというわけです。
冒頭引用した、ツイートの画像をもとに判断されました。
これは、今回は、DCAM3という分離カメラを使って、撮影しています。
なんにせよ、
「世界初」
というのは、圧倒的に素晴らしいことです。
今後は、このクレーターに近づいて、詳しく探査します。
さらに面白いことが、分かるかもしれませんね!!
今後も目が離せないはやぶさ2!
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