JAXAの深宇宙探査機たちがかっこよすぎるから紹介する | デイビッドの宇宙開発ブログ

JAXAの深宇宙探査機たちがかっこよすぎるから紹介する

宇宙研の深宇宙艦隊の画像がカッコよすぎる。宇宙科学研究所が公開した、深宇宙探査機たちを集めた画像です。センスがあふれてますね。

大航海時代ならぬ大航宙時代!!

画像の探査機たちは、すでに打ち上げられているものから検討段階のものまで幅広いです。

今回はこいつらを簡単に紹介していきます!

日本の深宇宙探査機たち


OKEANOS

巨大ソーラー電力セイル探査機OKEANOS。IKAROSの膜面展開技術、はやぶさ、はやぶさ2のイオンエンジン技術を継承した探査機。太陽と木星のラグランジュ点(簡単にいうと、2つの天体に対して位置関係がずっと同じになる場所です!)の付近に位置する人類未踏のトロヤ群小惑星を目指すものです。実現すれば、ソーラー電力セイル技術で世界で初めて木星圏に到達することに!ちなみに、アメリカの宇宙機関NASAでも、この木星トロヤ群小惑星を目指すLUCYという計画が持ち上がっています。この子の膜面には大変苦労させられています。

 


SLIM

小型月着陸実証機SLIM。日本はまだ、月への着陸実績がありません。その着陸技術を培っていくことが目的の探査機です。こいつは、将来的な月探査、月面基地の建築などを見据えた計画です。千里の道も一歩からというわけです!個人的には、見た目のサイズ感がすごい好き。かわいい。

2024年5月追記
着陸成功おめでとうございます!!!!!
Request Rejected

 


AKATSUKI

金星探査機のAKATSUKI先輩。10年に打ち上げ済です。無事金星周回に入り、大量の貴重なデータを送ってきてくれました。今でもその情報は、惑星科学分野等の研究者に解析されています。金星の特徴は大気を有していること、太陽に近いためアツアツなことです。金星の大気の挙動を理解することで、地球の大気の現象が、地球に特異なものなのか、あるいは、他の天体と共通点があるものなのかなども理解でき、惑星全体に適用できる大気のモデルの構築に役立ったり、地球の大気についての理解が深まります。ちなみに、IKAROSは、このAKATUKIと一緒に宇宙にとびたちました。

 


MIO/BepiColumbo

水星探査機MIO/BepiColumbo。18年12月に打ち上げられました。ESA(ヨーロッパ宇宙機関)との共同開発で日本側の探査機はMIOです。水星は太陽に一番近い惑星です。なので、熱防護が特別重要になってきます。ちなみに水星に行くには、他のどの太陽系惑星に行くよりも地球からの脱出に必要なエネルギーが高くなることが知られています。木星にいくより、水星にいく方が大変なんですね。そのため、ロケットのエネルギーだけでは足りないので、惑星の重力を利用して、加速減速するスイングバイと呼ばれる航法技術を普通の探査機よりも沢山使います。こいつは確かスイングバイ14回くらいする予定だったと思います。やりすぎ。


JUICE

木星氷衛星探査機JUICE。木星の衛星(地球でいう月ですね!)を目指す探査機です。実はこれESA(ヨーロッパの宇宙機関)の計画で、日本は少し参加します。木星衛星といえば、ガリレオ衛星と呼ばれるガリレオが1600年代に発見した衛星たちイオ・ガニメデ・エウロパ・カリストがよく挙げられます。特にエウロパは、これまでの観測から、内部に水を持っているのでは?生命が存在するのでは?と考えられていて、その意味で探査モチベーションが世界的に高い天体の一つです。NASAでもエウロパ探査計画が進行中です。

https://www.nasa.gov/europa/overview/index.html

MMX

火星衛星探査機MMX。打ち上げはこれからです。火星衛星のフォボスからのサンプルリターン(石を持って帰ってくる!)を目指す計画です。(ちなみにですが、基本的に、宇宙探査では、ある天体に対して、近くを通る、周りを回る、着陸する、なんか持って帰ってくるの順に難しくなります。サンプルリターンというのは、一番難しいわけなんですが、得られる科学的な成果も大きくなります。)そしてこいつは将来的な火星探査を見据えたものになっています。実現すれば当然世界初。はやぶさ2も成功、この子も成功となると、サンプルリターンはいよいよ日本のお家芸になってきますね。
https://www.mmx.jaxa.jp/


HAYABUSA2

小惑星探査機HAYABUSA2。みなさんご存知、はやぶさ2。今まさに小惑星付近にいます!近々メイン機の着陸、小惑星の試料の採取が行われる予定です!すでに成果はいくつか得られていますが、できればサンプルリターンまで成し遂げたいところ!地球への帰還は2020年末の予定です。お楽しみに!!はや2については何かとぼやいてます。ついでにどうぞ。

はやぶさ2 リュウグウ到着おめでとううううう
ばたばたしていて記事を書き忘れていました!!こんな重要なこと!!2018年6月27日(水)日本時間9:35はやぶさ2無事,小惑星リュウグウ到着です!!!8888888888888888888888888888888888888888...

2024年5月追記
はやぶさ2は,2020年12月に,無事サンプルを地球に投下し,大成功を収めました!当時,宇宙科学研究所で深夜までサンプルが大気圏に突入するのを待っていました.大変いい思い出です.サンプルは研究機関に分配され数々の理学的成果を挙げています.日本の宇宙探査技術が世界に認められ,輝かしい成果といえます.もう十分な実績なんですが,

その後,拡張ミッションが行われています.「はやぶさ2♯」という名称になりました.拡張ミッションでは,プラネタリーディフェンスのための技術とデータを取得を目的に,小惑星2001 CC21の近接高速フライバイ観測を行うのだそう.探査機を正確な軌道でフライバイさせる技術を取得することは,探査機を小天体に衝突させてその天体の軌道を変更する技術に繋がります.その後,大きさ推定30m の小惑星1998 KY26に到着して探査を行います.このような天体は,地球に100〜200年に1度地球に衝突すると推定されているため,その物理的性質を把握しておくことがプラネタリーディフェンスにとって重要です.

プラネタリーディフェンス(Planetary Defense)は,地球を小惑星や彗星などの宇宙からの脅威から守るための科学的および技術的な取り組み.主な目的は,地球に衝突する可能性のある天体を発見・追跡し,評価することにあります.必要に応じて,これらの天体の軌道を変更する方法や衝突を防ぐための戦略を開発することも含まれます.

 

Request Rejected

CAESAR

彗星サンプルリターン機。彗星ってあれです。君の名は。のやつです。青く尾を引く姿が印象的なあれです。あいつからまたなんかもって帰ってこようってわけです。こちらは日本主導というわけではなく、国際協力で作る探査機です。もっとも重要な技術であるサンプルリターンの技術について開発を依頼され、JAXAがはやぶさの経験を生かし参画しています。

DESTENY+

深宇宙探査技術実証機。小型探査機で、小惑星フェイトンへの探査を目指すものです。こいつは活動的小惑星とよばれていて、その付近でのダスト分析を行うことで、地球の誕生を解き明かす知見が得られると期待されています。また、軌道力学的な技術実証を行う予定です。

EQUULEUS

超小型深宇宙探査機。地球月ラグランジュ点への航行を、超小型探査機で行うことを目指すものです。小さな探査機による軌道制御や深宇宙飛行技術の実証が注目ポイントです。こういった小型機によって実現可能なミッションが増えてくると、宇宙探査ミッションの幅が広がります。親機に複数の小型機を積んで、小型機それぞれが別の天体へ探査に向かうミッションなども検討できるようになります。そういう意味でも非常に魅力的な探査機です。

 

OMOTENASHI

月着陸実証機。超小型探査機による月面にセミハード着陸技術を実証する。EQUULEUSとともにNASAのSLSロケットで打ち上げられる予定です。
https://www.isas.jaxa.jp/home/omotenashi/index.html#:~:text=What%20is%20OMOTENASHI%3F,%E3%81%AE%E7%9D%80%E9%99%B8%E3%82%92%E7%9B%AE%E6%8C%87%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

2022年に打ち上げられましたが,残念ながら,着陸断念とのことです・・・
悔しいですが,ここで得られた知見が,次の宇宙探査に生かされていくことを願っています.

まとめ

ものすごく雑にですがご紹介しました!非常にたくさんの計画があることがお分かりいただけたかと思います。おそらくどれも今後10年ほどで実現されるでしょう!!

日本の月惑星探査も盛り上がりを見せています!!今後の動向に注目ですね!!

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