【軌道力学入門】飛行軌道方程式の導出【第3弾】

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【軌道力学入門】二体問題における保存量【第2弾】
航空宇宙工学を専攻する東大院生が,軌道力学の要点・エッセンスをご紹介するシリーズの第2弾! 軌道力学を学び始めた方にとって,専門書はハードルが高いですよね・・筆者がこれまで実際に学習した中でここは!という要点をギュッと詰めました.サクッと,でもきちんと学びたい方必見です.

 

飛行軌道方程式の導出

 

二体問題の支配方程式は以下でした.

   

が,中心天体に対する周回天体の位置ベクトル,はその大きさすなわち距離です.は,中心天体を中心とする重力定数です.

この式と,角運動量保存則である.

   

を用います.は角運動量を表す定数ベクトルです.

二体問題の方程式ととの外積をとると,

   

左辺は,

   

   

となるので,

   

両辺を積分すると,

   

を得ます.これが,飛行軌道方程式です. は保存ベクトルであり,ラプラスベクトルと呼ばれます.

さらにここで,ラプラスベクトル   と の内積をとると,

   

よって,右辺を両ベクトルのなす角 を用いて表して,

   

とできる.  とおきました.

これは,円錐曲線として有名です.

ここが重要ですが,離心率 と円錐曲線によって描かれる曲線の関係は以下のようになります.

今回は軌道の超基本方程式である,飛行軌道方程式を導出しました.次回以降はこのそれぞれの軌道種についてみていきます!

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