国際チームが、ブラックホールの撮影に成功!地球規模の電波望遠鏡って?

こんにちは!デイビッドです!

宇宙の話題が尽きません!!!

2019年4月10日、国立天文台などを含む国際チームが、ブラックホールの撮影に成功したと発表しました。

アインシュタインが100年前に唱えた一般相対性理論が間違っていなかったわけです。まさに世紀の大発見。

これを聞いてはじめ、光が届かないのにどうやって観測したんだろうと不思議に思っていましたが、

なるほど、どうやら、ブラックホールの近辺にある、ガスが発する電波を観測したということだそう。

確かに、そもそも現状、「光」を測定する望遠鏡には技術的に限界があって(波長が短すぎる)、遠くからの信号を精度良く受信することはできません。

その反面、電波は、光に比べても波長が長いため、技術的に観測が可能だったため、先行して電波望遠鏡が発展してきたという経緯があります。

光と電波の違いは以下の図を見てください。

可視光線が、私たちがみることのできる色です。

それ以外の紫外線や、x線などは、みることができませんが、総じて「光」と呼んでいます。この図で言うと、3THzから下の範囲は、周波数が低くなり、波長が長くなります。

波長が長いものは、波の伝わりを原理的に観測しやすいのです。だから、ラジオ波などにも使われています。

さて、この電波望遠鏡。

今回の観測では、8箇所の世界各国の電波望遠鏡を利用したのだそう。

アルマ望遠鏡

それぞれにアンテナで受け取った情報を、レコーダーに保存しておいて、あとから、集めて、統合するわけなんですね。

こうすることで、一台では得られない、「感度」を得ることになります。

そもそも、アンテナそのものが、小さなアンテナの集まりになっていて、それらが受信した信号を、寄せ集めて、いわば干渉させているんです。

だから、今回の世界各地のアンテナを使って、仮想巨大アンテナを作ることも可能なわけです。

実はこの技術、VLBI(Very Long Baseline Interferometer)超長基線干渉計と呼ばれる技術と同等で、これは、深宇宙探査機の軌道決定などにも応用されています。

今回は地球規模でしたが、なぜここまでするかというと、原理的に、電波望遠鏡同士が離れている方が、分解能の高い画像を得られるからなんです。

実際、地球規模にとどまらず、スペースVLBIと呼ばれる、衛星と、地上の電波望遠鏡で、干渉計を形成するプロジェクトも行われました。これは、はるかと呼ばれる衛星です。

将来的には、惑星間を漂う宇宙機たちで巨大なアンテナを構成することで、より遠方の天体を細部まで観測できるようになるかもしれませんね。

なんにしても、感動的な発見です。

生きててよかったなあ〜


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