久方ぶりの、近況報告会でございます。
しばらく、書いてなかったー
2019年1月〜4月ぶんを振り返る。
思い返せば、昨年は、研究というよりも、仕事として、担当していたことに費やした時間の方が長かった。
具体的には、スラスタ(推進器)による衛星の姿勢制御、軌道制御の解析である。
言ってしまえば、学術研究として面白い内容ではない。
ただ、実際に打ち上がる衛星のための解析だったため、非常に良い経験。
当たり前にできるはずのことを、具体的にこうやれば、できますよと言うだけではあるが、
これがなかなか、本などから学び切れるものでもないし、
研究というほどでもないので、論文もない。
暗闇手探り状態で取り組んだわけだが、
それは、新年早々とて同じで、まだまだ、分からないことだらけ。
そういう意味では、研究と変わらないかも。
幸運なことに、この仕事には、給与が発生すると、教授に言われ、さすがに嬉しくてスキップした。
実質、宇宙企業でインターンしているようなもんだ。
というか、そもそも、JAXA/宇宙研にインターンに来ているようなもんであるから、これはもう立派に、宇宙を職にしていると言えよう。
宇宙工学者の端くれだ。
と、こんなふうに、自分を上手いこと騙して、やる気にさせるのだけは、得意。
でもこういう自己暗示って侮れん。
スポーツ選手なんかも、自己暗示するって聞くしね。
話それまくりんぐだったが、そんなこんなで、スラスタ制御の解析、それと、あとひとつ、詳細は言えないけど、ある宇宙用のデバイスの開発にも取り組んでいます。夏くらいからやっていたのはそんな感じ。
その辺りかなぁ〜軌道力学や姿勢制御、衛星に対する理解、知識は確実に増えたかなぁ。
個人的には、学部時代なーんにもやってこなかったので、大きな成長。
2月頃。就活のモチベが100中2ぐらいだったのと、もっと宇宙宇宙してたい。
という欲求が重なり、博士進学のつもりを固める。
なんだけれども。
1年間で、学術的な話を1つもやらなかった。
これはまずい。
いわゆるプロジェクトにばっかり、顔を突っ込みすぎた。
ということで、2年目は、修論もあるし、研究テーマ固めないとなあということで、うんぬん考え、教授とも相談し、なんとか、やる内容を決め込めたのが、2月中旬。
ちょうどこのタイミングで、宇宙の国際的な大きい学会、IACのアプライが近づいていた。
正直、中身を詰めきれてはいなかったが、どうしても、修士のうちに、IACに出たかったので、意を決して、アブスト提出。
このIAC、セレクションがあるので、ダメでもともとだったんですが、嬉しいことに、アクセプト。
界隈の人みんなアクセプトだったので、今年はそういう年だったのかも!
というのも、IAC自体が70周年、開催がアメリカ、ワシントンD.C.で、アメリカは今年、月着陸から50周年の節目の年。
相当にどデカイものになると思われ。
学部のとき、先輩が行ってるのをみて、いつかは、と思っていたので非常に楽しみ。
研究も、与えられたものではなく、自分で、やりたいと思い、教授に掛け合ったものなので、モチベ高め。
軌道力学関係。
上手くいくかわからないですが、
成果を出す。
今年は、研究の年にしたい。
と思っていたのですが、
3月、4月は、ハードウェア祭り。
1月頃から、徐々に電子工作し始めて、PICやArduinoでプロトタイプするような機会も増えました。
さっき言ってたデバイスの開発とかにも必要だったので。
で気づくのが、
やっぱり物作るのってクソ楽しい
なってこと。
そういう意味では、博士よりメーカーとかに就職するほうが良いのかも。
なんて思いつつ。
エンジニア道、まっしぐら
という感じで、とても幸せです。
物作れない工学卒嫌でしょ笑
そうそう、研究室にも、新しく仲間が来ました。
一緒に楽しくやっていきたい!
で、よ。
平成終わるで。と。
Hを使うのももうおわ。
Rですよ〜。
てか、R2-D1なんですよ。うまくいけば。惜しい。
一個上だと先輩は、本物のR2-D2なので、本気で羨ましいです。
最後はなんかパーっとやりたいもんですが、
GWは、申請書類の作成に費やす予定です。笑
わかる人にはわかるやつ。
そうそう。
それ。
取れるといいなーぁ。
頑張って書く。
でも楽しい1年になりそう!
うぉーーし
今年も成長すっぞ〜!
まぁ、とりあえず、アベンジャーズ見てくる。
ばいばい!
コメント
以前コメントさせて頂いたTuutaです。記事での返信ありがとうございました。
また質問なのですが、Davidさんは博士課程に進学するということですが、もし宇宙に関する研究、開発等を将来的にも続けたい場合、博士進学するべきでしょうか?
私は将来、宇宙機の開発(特に深宇宙探査機)をしたいです。そのために東大以外の大学院でも、人工衛星を開発している所か軌道設計関係の研究室に入りたいと思っています。このことを知り合いに相談すると修士卒が目標であれば就活等で十分に研究する時間がとれないと言われました。博士課程に進学することを考えるべきなのでしょうか?しかし私の性格上、1つのことを深く研究するのではなく、修士卒で開発業務に携わり色んなことをする方が性に合っていると感じます。何か助言を頂きたいです。
コメントありがとうございます.正直私がなにか偉そうに言えるようなことはあまりないので,恐縮ですが,できる限りお答えします.
まず,深宇宙探査機をやるとなると日本では,宇宙研ほぼ一択だと思います.東大に学生主体で月L点を目指す探査機を開発しているところはありますが,それ以外は,メインというよりは,ミッション機器関連でそういったプロジェクトに参画しているような研究室しかないと思います.
修士卒では研究の時間がとれるか十分でないということですが,その通りだと思います.学部からやっている研究ならまだしも,2年そこらでできることは知れていると思います.もちろん,気の持ち方次第で,人によってはしっかりと成果を出すでしょうけど.
あと勘違いしてはいけないのは,往々にして,プロジェクトと研究は別のタスクです.これも運というか,上手くやれば,プロジェクトと研究が密接に関係した内容に取り組めるかもしれませんが,大概突き詰めれば,「違うこと」をやらなければなりません.その意味でも2年は短いです.
そして,私の知る限り,民間で衛星ましてや深宇宙探査機をやっているところなど手で数えるほどです.就活してませんし働いたことないので滅多なことは言えませんが,そういったところでできることは,「色んなことをする」というのとは,ある意味かけ離れている気がします.やることを与えられるわけですから,自由度は低いと思います.
その点,研究室によっては,プロジェクトに参加しながら,研究にも取り組んで,というふうにずーっと宇宙のこと考えてられます.純粋に楽しいですし,そういった深みのある思考力を鍛えることで,社会に出て仕事に取り組むときの迫力が増すかなと思っています.それは生涯の宝になると信じています.
研究が自分に合っているかと聞かれると私も怪しいです笑 どっちかっていうと飽き性です.ものを作るのが好きです.
新卒の就活以外で実務経験をよく聞かれるそうですが,博士課程の3年間は実務経験にカウントされる(少なくともJAXAでは)と聞きました.
私としては,企業でなくても,研究室で,宇宙機開発プロジェクトに取り組むことができると思っています.そしてそれは,「キャリア」になります.その先に関しては,修士卒だと難しかったキャリアパスがひらけるようにも思います.海外では,博士まで取るのが普通で,修士で終わると,諦めたんだね,勿体無いねと言われるそうですから,国際的な仕事をやる際にも信頼度が高まります.また,この分野は特に,就活において博士は使いにくいみたいな風潮はないと思いますし,そんな視野の狭い企業こっちから願い下げです.というくらい自分自身を高められると思いますし,私はそのつもりです.
長くなりましたが,博士も考慮するなら,研究室を適切に選ぶことが重要です.
乱暴な言い方ですが,正直修士で終わる予定なら,どこでも良いと思います.
なんなら,航空宇宙系でなくても,よほど分野が離れていなければ,就活で宇宙企業を志望すればいいだけの話ですから.
以下に知る限りで,宇宙機プロジェクトのある研究室を挙げておきます.軌道関係が良いとのことでしたので,そちら関係中心に列挙しておきますが,宇宙研は,この他にもたくさん研究室がありますし,実機に関わる機会にも恵まれているので,色々検索してみるといいと思います.
http://www.isas.jaxa.jp/about/researchers/
http://www.hayabusa.isas.jaxa.jp/kawalab/?lang=ja
http://tsuda-lab.isas.jaxa.jp/
https://www.space.t.u-tokyo.ac.jp/nlab/index.html
http://lss.mes.titech.ac.jp/
http://www.astro.mech.tohoku.ac.jp/
http://kawakatsu.isas.jaxa.jp/
http://forth.aero.cst.nihon-u.ac.jp/
http://ssdlab.info/about/
https://www.kimura-lab.net/