【素朴な疑問】宇宙旅行は本当に実現できる?【期待の宇宙ベンチャーまとめ】

こんにちは.デイビッドです.

今回は,宇宙旅行って本当に実現するの?そして一般人でもいけるようになる?

という素朴な疑問にお答えできればと思います!!

宇宙空間ってどこから?

基本的には高度100km以上とされています.国際航空連盟(FAI)という機関が定めたようです.が,米空軍は80km以上としています.基準としては,「大気がほとんどなくなるところ」から宇宙と呼ぶことにしています.

飛行機はだいたい高度10km. 飛行機の感覚でいるともっともっと上ですね.

宇宙飛行士が滞在するISS(国際宇宙ステーション)で高度300km程度です.

普通の衛星でだいたい400km以上のところに打ち上げられるので,その感覚でいうと,かなり低めなことは確かです.

これからご紹介する企業はほとんどが,この宇宙との境界すれすれを攻めて宇宙旅行と呼んでいます.

宇宙旅行を実現してくれそうな企業は?

宇宙旅行実現を目指す企業について見ていきたいと思います.いずれも,世界的に注目されている企業ですので,知っておいて損はないと思います!

Blue Origin (ブルーオリジン)

https://www.blueorigin.com/

みんな大好きAmazonの社長ジェフベゾスさんが起こした会社です.ニューシェパードと呼ばれるロケット+カプセルで,商業宇宙旅行の実現を目指しています.

ロケットもカプセルも再使用することを考えているようです.再使用するのは当然,打ち上げにかかるコストを低価格で実現できるからです.

地球周回や月周回というよりは,ミサイルの弾道飛行のようなイメージで,こういうのをサブオービタル(suborbital:準周回の軌道)と呼びます.ひとまずは,ひとときの宇宙空間滞在を体験するエンターテイメントとして,商業化を狙っているようです!

ですが,ニューグレンと呼ばれる大型のロケットも開発中で,そいつを用いて地球周回かそれ以遠の領域にも旅行者を送ろうと考えているようです.

こちらの動画かっこいいので見てみてください.

NS-10: New Shepard Flies 8 NASA Payloads to Space

SpaceX

起業家イーロンマスクがCEOのSpaceX社.話を聞いたことがある人もいると思います.

なにせマスクが掲げている構想は,「火星を人が住める星にする」で,なかなかぶっ飛んでいます.けれども,お金はどんどん集まっている.人はなんやかんやこういう大きなビジョンが好きですよね.当の本人は大真面目に取り組んでいますから,すごいの一言につきます.

ロケットの開発をメインに行なっている企業で,NASAの探査機や衛星を打ち上げることもあります.ポイントはやはり再使用型であること.ロケットによる飛行機よりも早い移動を実現しようとしていたり,火星のテラフォーミングを考えていたり,宇宙旅行の事業を行なっていたり,とにかく幅広く宇宙事業に取り組んでいます.

ZOZOTOWNの前澤さんはこのSpaceX社のロケットで月への旅行を行う予定です.

SpaceXのファルコンヘビーについては記事がありますので,ぜひ

United Launch Alliance(ユナイテッド・ローンチ・アライアンス)

ULA | United Launch Alliance

ボーイング社とロッキード・マーティン社の共同事業.ボーイング社は世界で圧倒的に力を持つ航空機製造会社です.そして,ロッキードマーティン社も昔から航空機を製造していて,現在ではNASAの月探査計画の着陸機の開発を担当するなど,存在感がものすごいです.

この企業は,ロケットの打ち上げを主体としています.宇宙旅行事業を掲げているわけではありませんが,NASAの深宇宙探査ミッション探査機の打ち上げに選定されるなど実績がある企業です.ロケットとしてはアトラスVなどが有名です.

Arian Space (アリアンスペース)

Arianespace - Mission to success
Arianespace is the world’s leading satellite launch company, operating a full family of launchers: Ariane 5, Soyuz and Vega.

この企業も,ロケットの打ち上げを主体としています.こちらも宇宙旅行事業を掲げているわけではありませんが,現在唯一宇宙飛行士を運んでいるロケットであるソユーズなどは,このアリアンスペース社のもので,実績の高さが伺えます.

Virgin Galactic (ヴァージン・ギャラクティック)

Virgin Galactic
Virgin Galactic is launching a new space age, where all are invited along for the ride.

お次は,アメリカのヴァージンギャラクティック社.こちらはロケットではなく,航空機形状の機体を開発しています.

なにこの超カッコイイサイト.ゲームの画面みたいやで・・・

なんとこのヴァージンギャラクティック社,2018年12月に,有人飛行で高度82.7kmの宇宙空間に(米空軍基準では)到達しています.

しかも,2019年中旬には,商業宇宙旅行を開始する見通しだそうです.

やべえやん,もう宇宙旅行できるやん.

PD Aerospace (PDエアロスペース)

PDエアロスペース株式会社 | 民間主導の宇宙機開発。有人機、無人機の完全再使用型の宇宙機を開発中。
PDエアロスペース株式会社は民間主導の宇宙機開発を行い、有人機、無人機の完全再使用型の宇宙機を開発しています。

こちらじつは,日本のベンチャー!

PDエアロスペースでは,写真のような,翼を有した宇宙往還機が検討されています.

高度100kmへ到達可能「完全再使用型サブオービタル宇宙飛行機」の開発を目指していて,宇宙旅行のほか,宇宙環境を利用した実験などへの活用を視野に入れています。

また,特徴的なのが,エンジンです.構造上の仕組みを変えることで,ジェットエンジンにもロケットエンジンにもなるようなエンジンの開発に取り組んでいます.

旅行サービスの展開を旅行代理店大手のHIS,運行を航空会社のANAが提携する予定です.こう聞くと宇宙旅行への現実味が一気に増しますよね.

現状,ミニサイズのモデルでの試験に留まっていますが,これからの発展に期待です!

宇宙旅行の値段は?

実際のところ,宇宙旅行ってどのくらいの値段になるんでしょうか.

現状,提案されているもので,800万〜3000万程度.

もちろん,ある程度盛り上がってくれば,値段も下がっていくと思いますので,10年後くらいには,200万程度で旅行できるようになるかも!?

飛行機が出始めた当初は大金持ちや政治家しか使えませんでしたが,30年もすれば,一般人が気軽に利用できるようになりました.そう考えると,生きているうちには,なんとか一回は宇宙にいけそうですよね!!

なお,月旅行となると,当然もっと大変な値段で,一人当たり億規模,兆規模だと思われます.とはいえ,絶望するのは早いです.ZOZOの前澤社長が月へ旅行する話がありましたが,当然人類は月に行ったことはありますし,月におくられた探査機もたくさんいますから,技術的には可能ですし,先に述べたようにSpaceX社はそれを数年のうちに行うと言っています.これまでは国家規模でしたが,民間で本当にできるかどうかというところがポイントになっています.とはいえ10年以内には実現しそうな雰囲気です(SpaceX社はすでに火星にスポーツカー送っちゃうくらい実力があります)から,半世紀あれば一般人が月旅行するのも全く夢ではないと思います!

宇宙旅行の技術的課題は?何が難しいの?

空気があるところ,空気がないところの両方を飛行する難しさ

ロケットを使わない場合の翼の必要性

比較的地球近傍の宇宙に行く手段として,スペースシャトル形状の宇宙往還機が考えられます.何が特徴かというと,翼があることなんですね.宇宙空間では,空気がないので,翼を持っていても上手く活用できません.だから衛星や探査機には,翼がないんですね.ところが,地上から宇宙へ向かってまた宇宙空間から地上へ戻ってくるとなると,空気のあるところとないところを進まなくてはなりません.空気があるところを上手く飛ぶにはやはり,翼が有効なんですね.ですので,ロケット以外の宇宙空間への進出を考える企業では,現在検討されている機体を翼をもつこともあります.

エンジンの種類

そして,もう一つ重要になってくるのが,推力を発生するエンジンの種類になってきます.空気があるところを飛ぶのなら,飛行機が採用しているようなジェットエンジンを使えばいいですが,空気のないところでは,ジェットエンジンを効率よく使うことが難しくなるので,ロケットに使われる化学反応を利用したロケットエンジンが最有力候補です.また,ものすごい速さで飛ばないと,宇宙空間には到達できません.その意味で,超高速でも使用できるジェットエンジンというのも研究されています.先ほどご紹介したPDエアロスペースでは,エンジンの構造上の仕組みを変えることで,ジェットエンジンにもロケットエンジンにもなるようなエンジンの開発に取り組んでいます.

放射線防護の必要性

これは少し先の話にはなりますが,地球近傍で短時間の旅行ではなく,より遠く,たとえば月などに行く場合は,乗る人の健康を害さないよう宇宙線・放射線から護るような機能も必要になりますし,旅行事業としてやっていくのであればその辺りの保証は非常に重要になってくるのではないかと思っています.

一方で,無人と有人では,安全性を高めなければいけない度合いがかなり違ってきます.つまり,安さを追求しすぎて,半端なものを作るというのは到底ダメで,安全がかなり確保されているという基準を満たしているロケットないし宇宙船だけが,飛ぶことを許されます.

正直なところ,過去の宇宙飛行士は550人のうち10数名は亡くなっています.そのくらい危険が伴うということで,現在の飛行機と同程度の安全性を確保するとなると,高精度な運行が要求され,必要な技術力も総合的に高まってきます.この安全性の基準を新たに作らなければならないというのも一つ課題ですし,それをクリアできるだけの技術を培うことができるかという問題もあります.

この辺りは直接,有人探査技術とも関連してくるので,国際宇宙ステーションで培った技術などが生かされていくことと思われます.

まとめ

弾道飛行であれば5年以内には間違いなく可能だと思っています!!

また,技術的課題と言いましたが,ぶっちゃけた話そこまで大きな障壁はありません.やってやれないことはないというレベルですので,宇宙旅行は可能です.

あとは一般の人ができるようになるのはどのくらいかという話がみなさんは気になると思います.

一般人がハワイ旅行に行くような感覚で,サブオービタル旅行に行けるようになるのは,10〜15年くらいでしょうか.

月への旅行がそのレベルになるのは,30年以上は先かもしれませんが・・・

いずれにしても,もはや夢物語ではないと断言できます.

地球を外から見れる日を楽しみに待っていましょう!!

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