こんにちは,デイビッドです.これから私の野望であった,システム開発のための知識の体系化に取り組んでいきたいと思います.道のりは長いかもしれませんが,私自身も学習を重ね,一歩ずつ構築していきます.すべての,複雑なシステムの理解,設計,および改善を目指す人に捧げます.
Contents
なぜシステム開発のための知識の体系化するのか?
システムの語源
「システム」という言葉は,ギリシャ語の「σύστημα(シュステマ)」に由来しているのだとか.この言葉は,「組み立てる」「一緒に立てる」という意味の動詞「συστήναι(シュステナイ)」から来ていて,「一緒に組み立てられたもの」という意味を持っています.これがラテン語を経由して英語に取り入れられ、「system」となったらしい.
私たち人間は,常に,たくさんの人々が協働して,巨大で複雑なものを組み立てている.
そんなものには,関わっていない
と思っている人も,「社会システム」を形作る一員であって,こうしてネットを通じてこの記事を読むことができているのであれば,少なくとも,デイビッドの想いを受け取って何らか思索を巡らせていて,「ちょびっと知的で心理的な通信システム」の一部だ.
私たちは,なぜ生まれてこられて,今こうして生きていられるのか?
それは,「システム」を,ひとが,ひたすらに作り続けてきたからだ.
「医療システム」「行政システム」「エコシステム」「教育システム」「家族という名の生活システム」
これらを,私たちの両親とその世代の人々,その人々のまた両親の世代,・・そのまた果ての,マンモスと格闘していた人々に至るまで,今日に至るまでにあらゆるひとが「システム」をひたすらに作り続けてきたのだ.
システムに向き合う
つまり,私たちは「システム」であり,「システム」を形作っており,「システム」を開発することで,発展してきた生き物なのだ.ちょっと風呂敷を広すぎている気もするけれども,
「システム」は,疑いようもなく重要であって,
「システム」について理解を深めたり,
「システム」を作る方法論について知見を深め,
「システム」を作り続ける,
というのが,私の使命な気がしていて,
みなさんの使命なのかもしれない
なんて考えているのであります.
人間一人が知識として獲得できることには時間的な限界があって,したがって,私一人でできることなんてたかが知れているのですが,できることがあるとすれば,可能な限り体系化して,これまでの人類の知をひとところにまとめ,関連づけて,目印になるちょっと大きめの木を植えられないかなと.それがこの取り組みの目的です.
この取り組みでは,「システムを構築する」力を身につけることに主眼を置きます.
実際の開発では,「システムズエンジニアリング」の活用がよく語られますが,
制御理論や機械学習などの,広範な分野で汎用的に用いられる要素技術の理論を基礎に据え,実務上,要件を満たすシステムを構築していくための方法論について,
ワンストップで学べるものを目指します.
まずは,地図を描いていくところから.各論については追って順々にまとめていきます.
システム科学(System Science)
最適化(Optimization)
連続最適化
線形計画法
離散最適化
モデリング(Modeling)
数理モデル
線形回帰
入出力モデル
情報量基準
状態空間モデル
表現モデル
SysML
- 要求図
- ブロック定義図
- 内部ブロック図
- アクティビティ図
- 状態マシン図
- シーケンス図
学習(Learning)
機械学習(Machine Learning)
深層学習(Deep Learning)
強化学習(Reinforcement Learning)
ネットワーク(Network)
グラフ理論
状態推定と予測(Estimation and Prediction)
状態空間モデル
安定論(Stability Theorem)
カルマンフィルタ(Kalman Filter)
粒子フィルタ(Particle Filter)
制御(Control)
最適制御
非線形最適制御
制御
適応制御(Adaptive Control)
モデル予測制御(Model Predictive Control)
分散制御・マルチエージェントシステムの協調制御
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システム工学(Systems Engineering)
要件定義
論理コンポーネント定義
アーキテクチャ設計
参考
- 『現代システム科学概論: システム思考を支える知の基盤』,木村英紀,2021,東京大学出版会
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