こんにちは,デイビッドです.少し前に読んだ,
という本について語られている,「アーキテクト思考」について,実務で,自動運転システムのアーキテクチャを設計の仕事で模索する中で,感じたことなどを踏まえて,書いていきたいと思います.
Contents
アーキテクト思考とは?
アーキテクト思考とは、ゼロベースで抽象度の高いビジネスの全体構造を構想する力のこと。
私デイビッドは,経営そのものよりは,技術に関心があるタイプだが,よく考えれば(よく考えなくても),ビジネスだって,benefitを生み出しstakeholderを喜ばせることを目的としたシステムなのだ.すなわち,
アーキテクト思考とは,ゼロベースで抽象度の高いシステムの全体構造を構想する力のこと.
システムアーキテクチャ設計そのものではないか.
「構想する力」って何なの?
未来を見据え、複雑な問題に対して創造的かつ戦略的な解決策を考え出す能力,と言える.
「創造的かつ戦略的に解決策を考え出す」って何なの?
創造的
創造的とは,既存の枠組みや常識にとらわれない発想をすることだ,というとみなさん耳タコですよね.私は,
創造的であるとは,「異なる視点から考えるようにすること」
と理解しています.
なんか難しいようですが,実はやることは決まっていると思っています.それは,
そんなの組み合わせるなんてありえないだろ,ってくらい
・無関係そうなモノ・コトを持ってきて,関連性を見出してみる,
・オイシイ関連性でなければ別のものをもってくる,
・これをひたすら繰り返すだけ,
だと考えています.もちろんこの中から優れた組み合わせを効率よく見つけるためには,持ってくるモノ・コトの分野の深い知見が必要かもしれませんが,本質的に人間が「創造」と称してやっていることってこういうことかな,と.
例えば,「ロケット」と「メロン」.
まずは,「ロケット」を主にして,「メロン」の観点を入れる.
「メロン」といえば,「甘くてジューシー」「紋様が不思議」「表皮は硬いのに中は柔らかい」
メロン構造を取り込んだロケット;球形は空力特性がよく,外皮の硬さと内部の柔軟性は構造強度とペイロードや燃料の柔軟性が確保できる
ちょっと調べると,「美味しいメロンは最大のうま味成分である糖分をたくさん蓄えている。 その糖分を効率的に蓄えるには、昼夜の温度差が大きいことが重要」とのこと.
メロンの特性から着想を得て,
「宇宙空間で,日のあたる箇所と当たらない箇所の温度差の大きさを利用して,燃料の燃焼効率を高めるロケットエンジン」なんていうアイデアがあってもいいかもしれません.
実現性や巧さはさておき,異なる視点を取り入れる,というのはこういうことなのかなと思っています.
戦略的
戦略的,という言葉も,よく聞く割に,概念や意味について言語化をなかなかしないワードランキング7位くらいですよね.
戦略的であるとは,「長期的目標の達成のために計画を練り、資源を効果的に配分し、状況に応じて柔軟に対応すること」
アーキテクト思考とは結局?
・アーキテクト思考とは,ゼロベースで抽象度の高いシステムの全体構造を構想する力
・構想する力とは,未来を見据え、複雑な問題に対して創造的かつ戦略的な解決策を考え出す能力
・創造的であるとは,「異なる視点から考えるようにすること」
・戦略的であるとは,「長期的目標の達成のために計画を練り、資源を効果的に配分し、状況に応じて柔軟に対応すること」
・構想する力とは,「未来を見据え,複雑な問題に対して,異なる視点を持ちながら,長期的目標の達成のために計画を練り、資源を効果的に配分し、状況に応じて柔軟に対応して解決策を考え出す能力」
・解決策とは,抽象度の高いシステムの全体構造
よって,
複雑な問題の解決のための抽象度の高いシステムの全体構造を,
・ゼロベースで異なる視点を持ちながら,未来を見据え,
・長期的目標の達成計画を練り,
・資源を効果的に配分し,
・状況に応じて柔軟に,
考え出す能力である.
アーキテクト思考実践のStep
- 問題を徹底的に理解し、関連する情報や要因を収集
- 異なる視点から問題を分析し、新たな解決策につながるアイデアを生み出す
- 目標を明確にし、リソースや時間の制約を考慮しながら、最も効果的な解決策を選択
- 解決策の実装計画を立て、必要な調整や修正を行う
アーキテクト思考×生成AI
たとえば,以下のように,サービス構築を目指しているとすると・・
まとめ
アーキテクト思考について私なりに解釈し,具体的な行動を起こすための実践的な方法について紹介しました.生成AIの進化で,いままではできない,と諦めていたことが一人でも可能になり,加速度的に進められるような,すごい時代になってきました.このような時代では,「何を作りたいか?」「どんな世界を作りたいか?」だけがとにかく重要になる気がしています.
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