先日、考える力の鍛え方という本を読みました。東大の理論物理学の先生が書かれたものです。これからの自分にとっても良いヒントになりました。皆さんにもおすすめなのでご紹介します。
- 作者: 上田正仁
- 出版社/メーカー: ブックマン社
- 発売日: 2013/09/20
- メディア: Kindle版
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要約してみると、
そもそも、「優秀さ」を測るのには3段階ある。それが
「マニュアル力」、
「考える力」、
「創造力」。
マニュアル力は、いわゆるお勉強の能力。
考える力は、問題発見力。
創造力は、誰も気づいていないことを独自の方法で解決する力。
これは順に、大学受験、大学、大学院で求められる能力。それぞれ下位の力が培われていなければ、上位の力は成り立たない。それゆえ、3つ全て重要だが、当然上位の能力ほど、身に付けるのが難しい。
世間的にも、「創造力」に悩む人は多い。
創造的に考える力を身につけるにはどうすれば良いか。というのが、本書の主題。
この本読んでいて思い出したのがなぜか、「ゼルダの伝説」というゲームでした。
そもそも、ゼルダの伝説というのはニンテンドーが出している謎解きRPGゲームのシリーズです。
勇者リンクになりきって、ゲーム内に随所に散りばめられた「課題」を試行錯誤のトライアンドエラーを繰り返して、解決策を導きます。
こういった課題を解くのは、大学受験の数学の問題を解くのに非常に似ていると思っていて、ある程度手持ちで使える道具は決まっている中で、それらを組み合わせて、どう答えに辿りつくかを考える。難しい問題では、これまでの解決策に囚われない発想が必要ですし、行き詰まってどうしようもなくなったら原点に立ち返らなくてはならないといったことも必要で、総じて、通ずるものがありますし、数学で本質的に教育したいことというのは、ゼルダの伝説で学習できると思います。
そんな馬鹿なと思われるかもしれませんが、あながち間違っていないと私は思います。
特に、ニンテンドースイッチで出ているブレスオブザワイルドでは、オープンワールド形式になっているので、始め、世界全体の詳細な地図は全く分かっていません。とりあえず合っているであろう方角に向かってただただ進んで、目的地にたどりつく、というのが基本的な動きです。いくらでも寄り道ができる自由度があるので、創造的なものの進め方、すなわち脇道に逸れることをよしとして好奇心の赴くままに進んでいく、という方法に通ずるものがあると思いました。
要するに、本書で述べられている、「創造的な考え方」のベースとなる力を身につけるのに、ゼルダの伝説は非常に良いゲームだということです。すごく面白いので皆さんも是非やってみてください。笑
少し、話が逸れましたが、
これまでは、欧米に追いつくために、真似して、マニュアル的な方法で成長できてた日本だけれども、トップ層になってきた今は、創造的に考えて新しいものをどんどん生み出す時代に入ってるから、みんなその力を磨く必要がある。生き残るのは強い者じゃなくて環境に適応した者。というのがザックリとした著者の主張でした。
考える力が大事だ!というのはよく聞くと思いますが、じゃあそれをどう鍛えるのかって話はなかなかないですよね。本書ではその方法について述べられています。
以前、ベクトルなくなる、三角関数いらないの話でも、少し言いましたが、
これからは破壊の時代で、新しいものを作っていかなければならない。
そういった状況で次の世代に必要なのは、ある職業を専門的に行う人材ではなくて、様々な変化に対応し、環境に適応する能力を持った人だと思います。
その点でも、今回紹介している本の著者が述べている「創造的に考える力」こそが鍵になっていると思います。
マニュアル力ばかり鍛える教育が横行してきたこともあり、日本でふつうに教育を受けてきた人にとっては、なかなか身につけられない代物です。
したがって、「意識的に」鍛えることがとても重要なんじゃないでしょうか。
僕も早速本書の内容を実践して、自由な発想で生きていく力を身に付けたいと思っています。
興味のある方は是非読んでみてください。
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